河川情報システムについて
GISを利用した河川情報を扱うシステムで、主に河川の中心線と 樋門・樋管などの河川関連施設、人家連坦などの区間情報等を扱います。 また、管理河川区間別重要度設定図や点検調査の距離集計や資料の作成、 調査後のデータ管理などを行います。
主な特徴・機能
1管理情報について
河川情報システムで扱う主な図形には以下のものがあります。
イメージ | 概要 |
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河川中心線 河川の中心線を管理する図形です。 中心線に合わせ、施設や区間が登録され、設定図等の帳票出力も行います。 |
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施設区間 「管理河川区間別重要度設置図」への出力、点検区間検索などに利用する 施設区間情報を管理するための図形です。河川中心線に沿って作成され、 実際の施設形状を表すものではなく、施設等の区間や箇所を示します。 被災箇所などのシンボルタイプもあります。 |
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管理区間 河川の管理区間を管理(管理者管理)するための図形です。 河川中心線上に配置します。 |
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点検区間 点検対象となる点検区間を管理するための図形です。 施設区間などの条件検索により生成でき、 点検結果の登録も行えます。 |
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樋門・樋管 樋門・樋管データを管理するシンボル図形です。 |
2検索機能について
各データに対する検索機能があります。
A.河川検索
タッチパネル方式で河川を検索する機能があります。 土木事務所別にも対応しています。
B.地点情報
河川の任意箇所でその地点の施設や管理情報を参照する機能があります。 河川の流水方向(矢印表示)とマウス指示箇所の地点情報(施設区間等) が位置参照パネルに表示されます。 複数の施設区間が重なって地図上では判読しにくい場合に 簡易な図形情報を分類表示します。
C.樋門・樋管検索
各種条件設定を行い、樋門・樋管データの検索が行えます。
D.点検箇所の検索
点検対象となる箇所を検索します。 施設区間の種類や重要度など、複数指定でき、 該当した箇所をリストアップします。 また、該当箇所の一覧表出力や点検区間図形生成などの機能もあります。
3作図・編集について
A.作図・編集(座標)について
通常の入力の他に河川関連独自の作図として 「区間自動整形機能」があります。 作図時には始点と左右方向点と終点の最低3点を指示します。 始点と終点は河川の中心線にスナップさせ、 間の左右方向点は中心線から任意の距離で何点あっても構いません。 始終点以外は一定距離で自動整形されるためです。 ただし、中心線と交差しないように入力する必要があります。 その他の作図としては追加距離指定での入力などもあります。 また、始終点を移動させた場合も区間自動整形が行われます。 これらの機能により、オペレーターの入力編集の負担軽減となります。
B.重要度区間生成
施設区間情報等から該当する重要度を判定し、 対応する重要度区間図形を自動生成します。 特定条件による自動生成のため、重要度判定が 効率的に行えます。 自動生成された重要度区間は管理河川区間別重要度設置図 にも反映されます。また、河川・右左岸別重要度集計表も 出力することができます。
4帳票出力について
河川情報を効率よく管理するため、各種帳票があります。 とりわけ管理河川区間別重要度設置図は、施設区間情報の 現状把握の基礎資料となるものです。 データ更新に伴う各帳票の作成も容易な構成となっています。
A.管理河川区間別重要度設置図
「管理河川区間別重要度設置図」を作成する機能があります。 現状の施設区間等のデータより、5km単位にページングしながら ダイナミックに作成するため、データ作成編集後の設定図への反映が容易です。 また、河道(中心線)や管理区間に変更があった場合にも対応しています。
B.その他の主な帳票
その他の主な帳票には以下のものがあります。
- 河川管理中心線座標台帳
- 河川管理施設管理レベル一覧表
- 河川管理施設台帳(樋門・樋管)
- 管理者台帳
- 河川施設写真台帳(樋門・樋管)
- 樋門・樋管現況調査表
5点検情報について
施設区間などの河川情報を利用し、 点検対象となる箇所を絞り込み、 点検位置図を出力する機能があります。 また、点検箇所の一覧表示や距離集計などの 管理ツールもあります。
A.点検対象区間
条件を指定し、点検箇所を検索し、 対象区間を地図上に表示したり、 一覧の帳票作成などにより、点検対象を管理します。
Ⅰ.点検対象区間の検索
検索条件として、「重要度」「背後地」「洪水予報」「防水箇所」 「堤防・堀込(種別)」「地震時点検区間」などが指定(各項目複数指定可)でき、 点検対象区間を抽出し、一覧生成・集計処理を行います。
Ⅱ.点検区間図形の自動生成
検索条件と一致する箇所と該当する(重複)する施設区間(堤防・堀込)箇所に 点検区間(図形)を自動生成します。
Ⅲ.点検区間の集計
対象となった箇所のリストアップ、 土木事務所・河川・右左岸別距離集計などの管理ツールがあります。
B.位置図
点検対象区間別に位置や点検概要を記載する位置図 を作成する機能です。 出力した位置図は案内図としても、 点検範囲などの概要把握としてもご利用いただけます。
Ⅰ.位置図図郭
点検対象区間の位置図を作成することができます。 位置図図郭は自動生成とオペレーションによる作図が行えます。
Ⅱ.位置図要素
位置図の図郭内に出力表示したい要素(点検範囲や内容等)を 図郭ごとに作成が行えます。 ラインやテキスト・寸法線などが作図できます。
Ⅲ.位置図印刷
作成した位置図はプレビュー印刷が行えます。 個別印刷のほか、河川ごとに一括した印刷機能のあります。
C.点検結果
点検後、点検結果・異常箇所をシステムに登録を行うことで、 色分けや各集計などGISの豊富な機能により、 評価・把握、次点検時の基礎情報として、 ご利用いただけます。
ご注意
■価格は、オープン価格につき、こちらまでお問い合わせください。
■本製品はフリーソフトネット社製TCLEXGAUを利用しています。