MMSデータ利用について
MMS(Mobile Mapping System:モービル・マッピング・システム)は、 車両にデジタルカメラと3次元レーザ計測機等を搭載し、 移動しながら連続映像とレーザ点群データを取得する移動体計測システムです。
MMSにより取得された映像(パノラマ)と点群データをそれぞれ利用し、 道路管理システム上で施設データと合わせて参照する機能があります。
主な特徴・機能
1車載カメラデータによるパノラマ閲覧
車載カメラ等によるパノラマ画像と軌跡データ(GPS)を 管理システムにインポート後、地図と連動参照(地図上でマウス操作等)することができます。 道路台帳などの施設データと合わせてご利用いただけます。
A.データについて
インポートを行う際にパノラマ画像フォルダと軌跡データファイルを指定し、 実行後、地図上に軌跡ライン図形と参照位置シンボルを表示します。
PGRファイルについて 画像データがPGRファイルの場合、パノラマ画像を生成する機能があります。 PGRファイルにGPS座標が含まれていれば合わせて取得します。
B.機能および操作について
パノラマ画像閲覧モード中は、画面左上に操作パネルが表示されます。 参照位置シンボルとパノラマ画像ウィンドウに対してもそれぞれ操作が行えます。
Ⅰ.操作パネル
- ページング(先頭・戻る・進む・末尾) 1パノラマ画像を1ページとしてページングを行い、表示画像と地図上のシンボル位置が切り替わります。
- 再生/停止 表示中のパノラマ画像から順次表示(一定時間ごとに次ページ表示)します。 再生と停止はトグルボタンにより実行できます。
- 参照位置シンボルの回転 地図上の参照位置シンボルを回転させることで表示中の パノラマ画像の注視方向が自動的に回転します。
- 参照位置情報 フレーム番号と始点からの追加距離情報を表示します。
Ⅱ.参照シンボル
- 任意位置に移動 地図上の軌跡ライン図形上をクリックするとマウス位置付近の パノラマ画像を表示(プレビュー)します。
- 参照位置シンボルのスライド 地図上の参照位置シンボルをマウスでスライドさせると 操作パネル及び参照画像と連動してページング処理が行われます。
Ⅲ.パノラマ画像ウィンドウ
- 画像のパンズーム ウィンドウ内でパンニングとマウスホイールによる ズームイン・アウトが行えます。
- プレビュー回転 プレビューを回転するとシンボルも回転します。 回転すると回転角を維持してプレビューが行われます。
- ズームによるページング ズームを行い一定倍率になると前後にページング処理が行われます。
2点群(LAS)データの閲覧と横断面図作成
車載レーザで測定した点群データ範囲を地図上に展開できます。 その点群データ範囲(一部分で可)をTCLEXGAUの「3dview」エクスポート機能で エクスポートすると3D表示が行えます。 また、任意の横断線を作成することで横断面図プレビューを行う機能もあります。 道路台帳などの施設データと合わせてご利用いただけます。
A.データについて
点群データはLASファイルを対象としています。 データ内の点群情報を参照し、範囲を地図上でポリゴン表現します。 台帳データ等との位置関係が確認できます。
B.横断面図機能について
インポートを行ったLASデータ範囲上に任意に横断線を作図することで、 断面図を作成する機能があります。断面線は複数作図でき、保存も行えます。
Ⅰ.断面図作成(プレビュー)
断面線の作図直後またはセレクションにより、断面図プレビューウィンドウが表示されます。 地表データより寸法(高さ・距離)が自動表示されます。
Ⅱ.断面図編集
断面図編集の座標点を編集(移動・追加・削除)することができます。
Ⅲ.断面図保存
編集を行った地表データを保存することができます。
*LASファイル自体は更新しません
Ⅳ.断面図印刷
プレビュー中の断面図の印刷が行えます。
Ⅴ.座標一覧
断面を構成する座標点のXYZ座標一覧表を作成することができます。
C.点群(LAS)データの3D表示
TCLEXGAU(3.1)の「3dview」エクスポート機能を使用し、 3D上でLASデータおよび断面の確認が行えます。 エクスポート範囲とLASデータ範囲が重複していれば自動的に 範囲内のLASデータを取得出力します。 また、断面線が含まれていれば断面情報も出力されます。 断面情報には、「断面の位置と幅」と「地表ライン」が含まれています。
*3D表示を行う場合はWebGLがご利用いただけるIE11以降をご使用ください。ご注意
■価格は、オープン価格につき、こちらまでお問い合わせください。
■本製品はフリーソフトネット社製TCLEXGAUを利用しています。