避難行動要支援者管理システムについて

避難行動要支援者管理システムは、避難行動要支援者名簿の作成・活用などを効率化するシステムです。本システムでは、要支援者の情報登録・更新と要支援者に対する支援者・民生委員等との協力体制の管理、作成された避難支援計画の共有をサポートします。

避難行動要支援者管理システムはTCLEXGAUにより構築されたシステムです。避難行動要支援者管理システムをお使い頂くには、フリーソフトネット社製品「Web都市計画システム」が必要です。「Web都市計画システム」には防災関連のレイヤーが提供されており、本システムにおいても利用することができます。

主な特徴・機能

住民基本情報等のデータから、 要支援候補者の抽出、要支援者の台帳を作成することができます。台帳の更新も一括で行えるため、要支援者の氏名・住所等の基本情報を入力する必要がありません。

要支援者台帳には支援者や担当の民生委員等、要支援者の協力体制に関する情報や登録してある避難施設等の位置情報を持ちます。そのため、登録した関係者情報や作成した避難経路を避難計画書や要支援者申込書に反映して出力することができます。

同時に複数のパソコンから地図や台帳を閲覧することが可能なため、最新の情報を共有することができます。また、システム構成により複数台による同時編集も可能です。

任意な位置・スケール・角度での地図印刷が行えるため、関係者に渡す案内図等の作成が簡単にできます。また、詳細な条件別帳票・集計調書をEXCEL形式での出力が可能です。出力された書類は平常時の情報収集・分析だけでなく、緊急時のチェックリストとしても活用できます。

避難行動要支援者管理システムはTECLEXGAUによるＧＩＳ(地理情報システム)で構築されているため、データベースにある情報を地図上で視覚的に捉えることができます。そのため、個人や施設の情報と地理要素を関連付けて管理することができます。

人や施設等の固有情報に加えて、避難区域等の範囲情報からも検索が可能です。要支援者関連の検索機能には以下のものがあります。

避難施設、避難経路は災害の種類に応じて複数登録が可能でき、優先度も設定できます。避難施設では登録された要支援者の一覧を表示することができます。

要支援者と協力体制にある支援者を結線し、地図上に表示します。複数の支援者が登録されている場合、位置情報を参考にして状況に応じた適切な支援者を探すことができます。

文書や画像、動画をファイリングすることができます。またＧＰＳ機能付きのデジタルカメラ等で撮影した写真であれば、地図上に撮影箇所シンボルを展開し、容易に表示することができます。

登録した避難区域には登録日や災害状況等の関連情報の登録、ファイリングの設定が行えます。またインポート機能を活用し、既存のハザードマップ等のデータ（DM・Shape・DXF等）を地図上で重ね合わせて表示することができます。

要支援者に対して、詳細な条件別の帳票を出力することができます。出力はMicrosoft社のEXCEL形式です。

調書分類	調書名称
要支援者調書	個別調書、支援者連絡先一覧、支援記録調書、本人同意書　等
要支援者集計	地域別集計、年齢別集計、年度別集計、分類区分別集計　等
要支援者一覧	地域別一覧、民生委員別一覧、世帯区分別一覧、年齢別一覧、登録方法別一覧、福祉専門員別一覧　等
災害時一覧	安否確認者一覧、避難施設別避難者一覧、避難先変更者一覧　等

任意図では、位置や角度・スケールを任意に設定して印刷することができます。また、案内図の作成や、表示制御をすることで「民生委員の所在図」「要支援者・支援者の所在図」等、予め印刷する対象を選択した地図を作成することができます。

要支援者の持つ情報によって要介護区分・障害区分別等に色分けした表示が行えます。災害時の安否確認状況も調書からの確認だけではなく、色分けやシンボル強調表示により地図上から視覚的に把握することができます。色分け表示は要支援者だけでなく支援者や避難施設等でも行えます。

■価格は、オープン価格につき、こちらまでお問い合わせください。
■本製品はフリーソフトネット社製TCLEXGAUを利用しています。